うちには4歳になる自閉症の子供がいます。
パット見では自閉症に見えないような、元気いっぱいの男の子です。
自閉症の子供を持つと、なかなか思うようにいかないことが多いですよね。
他のお子さんと比べて指や足の力が弱かったり、言葉がなかなか出ずに要求が伝われない事もあります。
出来れば生活の中で本人の力を伸ばしてあげたい。
出来る限り自分で出来るようにしてあげたい。
少しでも社会性を身につけさせてあげたい。
必需消耗品は安く済ませたい。
しんどい時には出来る限り楽もしたい。
そんな方々におすすめする17選。
今回は自閉症の子供と日常生活を送る中で、これ買ってよかったなと思うもの+αをご紹介します。
◆買ってよかったおもちゃグッズ
うちの子は回るものや手足の感覚が伝わるものが大好きです。
そこでこういったグッズで遊んでいました。
指の力を育てる玩具
プッシュポップトイ
ポコポコ押してひっくり返して…。
子供に「おもちゃ何で遊ぶ?」と聞くと
「ぽこぽこ~!」と言って持ってきます。
半分ずつ一緒に押したり順番に押したりして、ルールを学ばせながら一緒に遊ぶこともできますよ。
また、ボールタイプの物もあります。
プッシュポップとしてぽこぽこ遊ぶだけでなく、お出かけの際に一つ持っておくと急な外遊びにもボールとして遊べます。
たくさんの機能が一つに・フィジェットキューブ
無限ボタンやスライダーなど、色々な機能が付いた玩具。
指の力で押したりずらしたりして、子供だけでなく大人のストレス解消にもなります。
こちらは最近になって気に入ったらしく、3歳の時にはそれほどでしたが4歳になってからは持ち歩いてます。
色々な種類の感覚が一つのおもちゃにたくさん詰まってます。
飽きることなく何かをいつもポチポチぐりぐり…。
指で動かす仕掛け絵本
見るだけでなく、触って遊んでいく絵本。
ぐるぐるしたり、かくかくしたり…。
見るだけではなく遊べる絵本です。
大人と子供で順番に動かしたり、一緒に動かしたりしながら遊んでいます。
飛び出す手のひらサイズの仕掛け絵本
絵本を開いていくと、オムライスやケーキ、滑り台から大きなイカやクジラまで!
絵がびょわっと飛び出してきます!
それを見た子供は思わず「うわぁ~!」と驚きます。
中には指で動かす仕掛けも…どこに何が隠れてるかな?
立体的に絵が動くので、子供も一体どうなっているんだろう?と考えます。
発想力を伸ばしてくれる絵本です。
また手のひらサイズですので、お出かけにも持っていくことが出来ます。
このシリーズはたくさんあるので、お気に入りの物を選んで一緒に読んであげて下さいね。
ピタッとくっつく知育ブロック
2歳くらいの時はうまく繋げてくっつけるのが難しかったですが、今では見本のロボットも作れるように。
物を振り回すことが好きな子が多いと思いますが、これは振り回してもし当たってしまっても痛くありません。
けがをする心配も減る良いおもちゃです。
ちなみにお風呂でも遊べるので、よくダーツのように投げては壁にくっつけて遊んでます。
パチンとつなげてこれは…なに?
くっつけて遊ぶブロックパズルLaQ(ラキュー)。
子供の想像力のままに何かを作ることが出来ます。
なかでもこのパックスは大き目のLaQで、細かい作業がまだ難しくても、簡単にはめ込むことが出来ます。
作ったものを見せて来たので、これは何かな?と聞くと「きょうりゅうー!」
…あ、車じゃなかったの?
分解できるけしごむパズル
療育の先生からオススメされました。
パズルの様な分解できる消しゴム。
指で引っこ抜いたり組み合わせたり。
またこれは何かな?と聞いて物を覚えさせながら遊ぶことが出来ます。
物の名前を覚えながら、指の力加減と器用さも身につけられるおもちゃです。
注意点として、小さいのでお口に入れないようによく見ていてあげて下さい!
言わずもがなですが、食べられませんのでその点だけは注意が必要です。
ただ食べ物として認識できるくらいのおいしそうな作り込みはすごいですよね。
特にイワコーさんのシリーズが色々種類が豊富で、お野菜の他にはラーメンやチャーハンなどもあります。
勿論こちらも分解できます。
可食部分の表現は具の一つ一つまで細かい作りになっているので、遊ぶも良いですがたくさん並べて飾るもよしです。
たくさん集めれば、子供と一緒にちょっとしたパーティ気分に?
音から言葉を引き出す玩具
自閉症のお子様は視覚優位である事が多いので、目で見て音で覚えるおもちゃもあります。
見るだけでなく音でも学べる図鑑
言葉を覚えるには言葉を聞いて覚えるところから。
またこのおもちゃは見て学ぶことも同時に出来ます。
専用のペンで絵や記号をタッチすると、動物の鳴き声や車の音が鳴ったりします。
また動物の名前も一緒に発音されるので「わんわん鳴くのはどれかなー?」と質問して、ペンでタッチして遊んでます。
英語で発音される機能や、クイズ形式のタッチ遊びも搭載されているので、幅広い年齢層で長く遊べる図鑑です。
うちの子は救急車の音とライオンの鳴き声が好きな様で、よく連打してます。
ライオン、ガオー!ライオン、ガオー!ららららいおらいライオン、ガオー!
こらぁ?やめなさい?
人気キャラクターで楽しく学べる知育おもちゃ
鞄を開けるとギミックがたくさん!
お絵描きから信号機の見方、クルクル回る時計、ピアノにトランペットにトライアングルまで…。
色々なギミックがぎっしり詰まった鞄です。
お気に入りすぎて保育園に持っていくと駄々をこねて、少し遅刻したのは秘密です。
◆療育機関で遊んでいるおもちゃグッズ
お子様が自閉症と診断された場合、療育機関に通っている方がほとんどだと思われます。
しかし療育に通ってない方は、一体あそこでは何をしているのかわかりません。
そこで簡単に説明をすると、療育機関では基本的には遊びを通じて子供の成長を助ける事をしています。
うちの子の場合はST(言語聴覚療法)の先生に「言語と社会性」を同時に学び、ルールに乗っ取った訓練(遊び)をしています。
遊びと言っても色々なものがありますが、どんなものを使っているか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでここで「+α」として、療育機関での訓練中に実際遊んでいるおもちゃも紹介していきます。
モンテッソーリ
モンテッソーリのおもちゃは、自閉症児のためではなく「全ての子供が自分を育てる力を養うため」に使う物です。
どのご家庭でも、お子様の自立心を伸ばすにはおすすめです。
ちゃんと入れられるかな?
見たことがある方もいらっしゃると思います。
円柱差しです。
療育ではよく見るものですが、遊び方としては「木の板に空いた穴にサイズと大きさが違う円柱を差し込んでいく」というおもちゃです。
ちゃんとサイズが合わないと飛び出たり、へっこんだり、溝が出来たり…。
物の形や大きさの違いを通して、認識力を上げることができます。
遊ぶ際は、一度円柱を全部外に出して、上手にできるかなー?と言って遊んでいます。
形と色を揃えて!
可愛い卵型のおもちゃ。
対象が1歳からとなっておりますが、うちの子は3歳中頃から遊んでいます。
物をつかむことが出来るようになったら始めてみましょう。
たまごを割ると、中は色と形が違うブロック式のパズルになっており、形が揃わないと綺麗にハマりません。
物の形と色を覚え観察力を高めるためのおもちゃです。
また卵型でツルツルとしているので、指の器用さを身につけさせることもできます。
ちゃんと取り出せるかな?
網の目になっている箱の中からブロックを取り出す玩具。
まずは縦線だけの所。
続いて格子状のところから、ブロックを入れたり出したりして遊びます。
出し入れには指の力が必要なので、指の器用さが身につきます。
また、格子状になっている個所とそうでない場所があるので、認識能力の向上にも役立ちます。
慣れて指の力がついてきたら、格子状になっているところから大きなブロックを取り出してみましょう!
このおもちゃは先ほど紹介した、たまごのおもちゃと相性がいいです。
療育ではたまごのおもちゃの「片側だけ」をこの格子おもちゃの中に入れて、中から取り出してくっつけるという遊びを繰り返し教えていました。
指の力と発想力を鍛え、更には格子から取り出さないと取り付けられないという手順を踏む為、遊ぶと同時にルール(社会性)を学ぶことが出来ます。
その他の療育中に遊んだおもちゃ
水塗り絵
通常の塗り絵は線からはみ出してしまい、その結果うまくいかない事で癇癪が起こってしまう事があります。
しかしこの水塗り絵なら、はみ出しても色が出てくるので、失敗という事がありません。
その為、誰でも楽しく塗ることができ、子供もきれいに塗れた事で嬉しくなります。
また乾かせば何度でも塗れる為、エコロジーでもあります。
これは療育で使って本当によかったので、家でもいくつか購入しました。
4歳の今でも「ペンにお水入れてー」とお願いに来ては、ぬりぬりして遊んでいます。
バランス積み木
お月様の土台に、円柱型の積み木が大・中・小と三種類。
各8色が1ずつ。
そして順番が来た人が積む木の色の指定に使うサイコロがセットで入ってます。
サイコロを振って出た色の積み木を、土台となるお月様の上に置いていくゲーム。
器用さと認識力、そしてルールを学ぶことができます。
バランスを保ったまま全部乗っけられるかな?
尚、サイコロを使わなくても、順番に色を指定して積み上げていくこともできます。
サイコロで出た色を積むという性質上、なかなか自分の好きな色が出ないこともあります。
結果癇癪を起してしまうと大変なので、そこは大人がルールをうまく使い分けて遊んであげましょう。
訓練中は他にもいろいろなおもちゃを使っていますが、各お子様に合ったものを選んで遊んでいるかと思います。
ここでは筆者が療育中に使われた、代表的な物を紹介しました。
◆買ってよかったお出かけグッズ
お出かけ用水筒
少し出かけるだけだけど、ペットボトルはちょっと多いしなぁ…そんな困った事ありませんか?
ポケットの中の水筒
ちょっとだけ公園に行く際などに、小さめの水筒は便利です。
こちらはポケットサイズですので、鞄の隅やポケットに入れて持ち運ぶことが出来ます。
コロナ禍の時代ですので、飲みさしのペットボトルであげるのも…少し気になってしまいますよね。
そこでお出かけ前にこちらの水筒にお水やお茶などを入れておいて、足りなくなったら飲料を購入して中に足してあげられます。
ペットボトルにくっつけ吸うタイプの飲み口
まだペットボトルから直接うまく飲めない時にはこれ。
回して取り付けるだけでこぼれない飲み口が完成します。
※対応しているペットボトルの飲み口に使用するようにしてください。
お出かけの際に1個持っていけば、一人でも上手に飲むことが出来ますよ。
◆買ってよかった食器グッズ
マグカップ
こぼれない取っ手付きカップ
子供はよくこぼします。
特に指の力が弱い自閉症児は、うまく物がつかめず落としたりする事があります。
そこで落とすなら「いっそ落としてもこぼれないものを使えばいいじゃない」という事でこちらを愛用してました。
おかげでびしょびしょになる事がなくなり大助かりです。
少し上手に持てるようになったら…
こちらは取っ手が無いタイプ。
取っ手付きと同じく、倒してもこぼれません。
机から落っことしたらさすがにこぼれ…ると思ったらそんなにはこぼれません。
取っ手付きも取って無しの物も、どちらも飲む際に吸う力が必要なので、唇の力が付きます。
これで唇が鍛えられて達者に口が上手く動くようになればいいなぁ…と思い購入に踏み切りました。
今ではよく喋ってます。
4歳になった今でも、まだ若干指がおぼつかないので毎日使用していますが、2本では足りない…と買い増しまして、今では4本持ってます。
その他食器
麺類も上手に食べられる
特にフォークのでこぼこが、麺を上手にとらえて落としません。
一人で食べられるようになるためには、失敗しないことがモチベーションの上で大事です。
それを上手に支えてくれるのがこのフォーク。
麺類の時にはこれ以外のフォークを出すと、途中でやっぱりこれが良い!と自分で持っていきます。
子供が楽しく食べられるような作りになっているという事ですね。
また、スプーンも面毎に平らになっていて、最後まで上手にすくうことが出来るような作りになっています。
長年これを使っていただけに、気が付いたら鉛筆持ちを教えなくても出来るように…。
保育園と療育の先生からも、お絵描きしている時には「ペンの持ち方上手ですよね」と誉められました。
◆その他・買ってよかったもの
日常生活の必需品
毎日使うものだから・手口周りにはこれ
これは鉄板ではないでしょうか?
家にいる間もお出かけの際も、必ずどこかにこれがあります。
一枚の価格も安めなのでどんどん使えます。
毎日使うものだから2・おしり周りにはこれ
これも言わずもがな。
たっぷり入って、限定でディズニーデザイン。
可愛い。
今後紙類はますます高くなるようですが、家の在庫は大丈夫でしょうか?
余裕をもって備蓄しておきましょう。
自閉症の子はトイレトレーニングに時間がかかることが多いです。
長い子は小学生くらいまで、なかなか大きい方を覚えることが出来ない事もあると先生は言います。
それはお腹の筋肉の発達が遅い事によるもので、言わば仕方ない事です。
ゆっくり焦らず特訓していきましょう。
その他・あって良かったもの
言葉でうまく伝えられない時は
くもんさんの言葉カード。
日本語のフラッシュカードはなかなか売ってることが少ないので、この言葉カードには助けられました。
欲しいものがなかなか言葉で出ない時等には、言葉のカードを出してあげて「どれかな?」と聞いてあげます。
選んでる間もこれかな?と一緒に遊ぶことが出来ますので、絵を見せながら声に出して読んであげましょう。
そのうちこれ何かな?と聞いて、「ぎゅうにゅうー」とか「とまと!」とか言えるようになると、少し嬉しくなりました。
反則的に良かったもの
どの家庭にも一台は欲しい
どうしても今の間は離れていて欲しい、という時あるじゃないですか…。
時に料理中はすぐ真隣にいると危ないですよね。
そんな時にはこれです。
子供用アニメから映画、AbemaやYoutubeもこれ一本でお任せ。
一時的にお子様を安全圏に避難させられます。
また、子供だけでなく大人も楽しめる作品がたくさん。
まだお持ちでないようであれば、居間に一番近いテレビに一本置いておきましょう。
また、無料お試し期間もありますので、まずは下記からご登録いただいては如何でしょうか?
◇まとめ
今回は自閉症児向けに実際に買ってよかったグッズと、療育機関で使用したおもちゃを紹介していきました。
しかし自閉症のお子様でなくても使える物もたくさん紹介しましたので、もしお持ちでない物で気になり物がありましたら、是非お試し下さい。
特に「ピタリコ」、「水塗り絵」、「こぼれないマグカップ」と「エジソンさんのフォークセット」は本当にいいですね。
子育て家庭の万人におすすめしたい一品です。
その他、目と耳をいっぱい使って、更にペンを持って指の力も鍛えられる「音が聞ける図鑑」もオススメです。
言葉をグングン吸収して、ドンドン単語を覚えられます。
こちらはシリーズで刊行されており、800語のものからありますので、お子様のご年齢に合わせて選んであげて下さい。
もし各ご家庭で「こういう時にはこれいいよ!」というものがありましたら、コメントで教えて頂けたら嬉しいです。
筆者は特にトイレトレーニンググッズでオススメがありましたら教えて頂ければ個人的に助かります。
どんな事情があれ子育て家庭は色々大変ですが、子供が素敵に成長できるよう一緒に頑張っていきましょう。
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